FM世田谷「農といえるニッポン!」では、醸造学科の学生さんの研究、蔵元さんのインタビュー、蔵元に就職した若者インタビュー、東京農業大学で開催されている日本酒講座など取り上げて来ました。
2009年4月4日、11日に放送された、FM世田谷「農といえるニッポン!」ゲストコーナーでは、山形県 出羽桜酒造株式会社 代表取締役社長 仲野 益美さんのインタビューをお届けしました。
社長のインタビューは、下記のサイトから音声配信、インタビュー内容を文章でご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。
●<音声配信>
08年IWCチャンピオン・サケを受賞!出羽桜の海外戦略 社長インタビュー(2)[2009年8月30日]
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/126338157.html●<音声配信>
海外でも大人気!出羽桜社長インタビュー(1)[2009年8月24日]
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/126338157.html山形に行く機会があれば、出羽桜酒造株式会社に行ってみたいと思っていました。ちょうど、松島、石巻まで行く予定ができたので山形までまわってみようと言うことになり、さっそく出羽桜酒造株式会社 仲野社長、製造部長さんに蔵見学希望のご連絡を差し上げたところ快く引き受けてくださいました。
>仲野社長、製造部長さん、
会社がお休みだったにも関わらず本当にありがとうございました。
私もダンナも蔵見学は何度か経験があるのですが、実際にお酒造りをしているところを見るのは初めてでした。この日、製造部長さんが蔵の中を案内してくださいました。
手洗いをして、紙のようなキャップを頭にかぶり蔵見学がスタートしました。
すぐに目に飛び込んできたのは、山のようになっている蒸米。湯気が立ち上っています。マンガでは何度も見ていたけれど、目の前で見るとかなりの迫力。
こんなに大きなところに、上から下まで蒸米が入っているそうです。「食べてみますか?」と、蒸米を少し試食させていただきました。おぉ〜、お米が甘い!
すぐ隣では、洗米後にタンクに移す浸漬という作業のようでした。お酒造りの中ではとても重要な作業のひとつだそうです。
この作業はカッコイイ若手の社員さんが担当されていました。それにしても、こんな大きなタンクにお米を漬けているんですねー。作業中に、手をとめてお話聞かせてくださってありがとうございました!
たくさんの蒸米が、コンベアで運ばれていきます。
おおっー。これも、マンガにありました。それにしても、マンガに書かれている作業工程が実に忠実に描かれているということもよくわかりました。
続いて麹室を見学。蔵人さんたちが作業しているので、中に入ることはできませんが小さな窓ごしから作業を見ることができました。
ちょうどタイミングよく、麹室いっぱいに広がった蒸米に種麹をパラパラとふりかけている作業を見ることができました。驚いたのは、種麹が黄色い色をしていたことです。無色透明だと思いこんでいたので思わず「黄色い!」と声をあげてしまいました。
製造部長さんによると、黒麹菌というのもあり泡盛(あわもり)などに用いられ、日本酒は黄麹菌(きこうじ)が使われているとのことです。
製造部長さんに、「みなさん裸では作業しないのですか?」とお聞きしたら、「今は衛生上の問題もあるので裸になることはないです。」とのことでした。なるほど。
もうひとつ別の麹室があり、こちらに私たちも入ることができました。すでに、甘〜いお酒に近い香りが漂っています。部屋の中は30度という高温。この部屋で、さきほどの麹菌をふりかけたお米を乾かします。そうすることで香りがよくなるそうです。
写真は、ひもをひっぱると下の板がスライドして風が入るような仕組みになっていました。おもしろ〜い。
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