2008年03月28日

栃木県のお便り「とちおとめ&にっこり梨」

2007年1月 6日(土)放送

テーマ:栃木県からのお便り「とちおとめ&にっこり梨」
お客様:栃木県 農務部農政課 企画調整担当 課長補佐 吉澤 豊さんです。

NPO農業情報総合研究所の活動が新聞記事に掲載され、その記事が吉澤さんが読んでくださったことがきっかけとなり、電話でお話を聞かせていただくことになりました。

上記のPODCAST配信が更新されました。ココログランキングに参加。リスナー登録数1363人。音声で聞いてみたい方は、農業ラジオブログをご覧ください。
http://agriradio.seesaa.net/article/91390311.html

文字で読んでみたい方は、つづきをご覧ください。栃木県は、関東平野の北部に位置しており比較的平坦な土地で、面積も関東地方で一番広という県です。北部から西部にかけて日光、那須の連山が連なり、東京から60キロ〜160キロぐらいで近い距離ですが、県土の約半分以上が森林ですが自然環境に恵まれた素晴らしい県です。

観光名所というと、世界に誇る日光国立公園があります。平成11年度には、徳川家康を祭っています東照宮、ニ荒山神社、輪王寺が世界遺産に登録されてました。また、中禅寺湖、戦場ヶ原の湿原がラムサール条約に登録されています。国立公園、世界遺産登録、ラムサール条約、3拍子揃っているのは全国の中でも、日光しかありません。

JR新宿駅から東武日光駅に向けて、毎日1往復「日光号特急」を直通で走らせています。鬼怒川温泉にも直通でJR新宿駅から行けます。時間は、直通で2時間程度。冬場は、スキー場、奥日光湯元、那須の温泉、また塩原温泉は平安時代に開湯。1200年を迎えました。

農産物というと、農地が約13万ヘクタールありますが、8割が田んぼです。お米コシヒカリは、新潟、茨城についで全国第3位の生産。ビールの原材料は二条麦なんですが、これが毎年佐賀県と首位を争うほど。明治時代から契約栽培が始まり、今年でちょうど100周年。ビール麦としての受け渡し数量は日本一だそうです。

県内にはビール工場、ロマンチック村とかあり地ビールもやっています。牛乳も意外でしょうが、本州で第一の生産地です。他にも、栃木県といえばイチゴ、とちおとめが有名ですね。

栃木県の農業試験場が開発した「とちおとめ」は、つぶが大きくて、甘みと酸味の調和がとれています。誕生して10年が経過。現在、栃木県以外にも、茨木、愛知県、宮城県で作付されています。全国のイチゴ作付の1/3の占める品種です。

11月〜5月まで「とちおとめ」を出荷。収穫量は、昭和43年から38年連続日本一。イチゴ王国と日本一の生産を誇っていますが、出荷だけではなく栃木に来ていただく方にもおいしいイチゴを食べていだこうと、県内に20ケ所を超える観光イチゴ農園があります。詳しくは、県のホームページをご覧ください。

益子焼の里、益子観光イチゴ団地では、12人の農家がハウスを110棟、敷地面積が約3万坪を中心に、鬼怒川、那須高原、街道、国道50号線沿いに、イチゴ農園が開園しています。12月〜5月末までイチゴ狩りが楽しめるそうです。

とちおとめのを開発する前は「女峰」。とちおとめのお父さん、お母さんを逆にした、「とちひめ」という品種もあります。大きな粒で甘いのですが、果実の皮がやわらかく輸送に向かないので、栃木県内、観光農園でしか食べられません。

他にも、栃木には大変おいしい梨があります。梨は全国的には第5位の生産。8月には幸水、9月から豊水、10月下旬から11月にかけて、オリジナルにっこりという品種の梨を栽培しています。

香港、台湾、テスト的ですが輸出しています。農業試験場が開発した品種で、にっこりは栃木県だけでしか生産されていません。800kg〜900gで幸水の2倍ほど。糖度も11度から12度と甘く、遅い時期の梨としては大変おいしい梨です。また、貯蔵がきくので、お正月すぎまでおいしくいただけるので、年末年始の贈答用、お土産用として販売。人気があります。

香港への輸出は「微笑み梨」「スマイリングピュア」として売り出ししているそうなのですが、この名前は観光地の日光にかけているのだとか。日光の梨、たべてにっこり、作ってにっこり。

また、「きらり」という梨の品種を作っています。栃木の梨は、幸せにはじまり、豊になって、きらりと光り、みんなでにっこりというラインナップになっています。と、お話上手な吉澤さんです。

栃木県は、ソバも1500ヘクタール作っており、70ケ所以上ある、農村レストランでおしいいソバを食べることができます。ぜひ、お立ち寄りいただければとのことです。

お話を聞いたときは、花フェスタが開催される直前でした。栃木県で栽培されているお花もたくさん紹介していただきました。

最後は、宇都宮大学 農学部の水谷教授が会長となっている、めだかの学校という取り組を紹介してくだしました。これは、休耕田を利用して、めだかが生きていけるような環境を復元したりするもので、毎年学校という形で開講して、家族単位で参加していただいているそうです。
posted by 農業研 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 全国の生産者さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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