東京農業大学 短期大学部栄養学科 食品学研究室 教授 安原 義さんから、平成18年度「特色ある大学教育支援プログラム」(「特色GP」)に採択された、学生主導型インターンシップの取り組みをご紹介していただきました。
今回、短期大学部 生物生産技術学科、環境緑地学科、醸造学科、栄養学科の各先生にご協力をいただき、インターンシップ体験談を大学生のみんなにラジオでレポートしてもらうことになりました。
<特別企画>
東京農業大学 短期大学部特色GPインターンシップレポート
浅間酒造:http://www.asama-sakagura.co.jp/
主力商品:秘幻シリーズ
第4回目は、2007年3月に東京農業大学 短期大学部醸造学科卒業。在学中、酒類学研究室にに所属していた市原さんの、浅間酒造インターンシップレポートをお届けいたします。
中学生のときに醤油の蔵に見学にいき、醤油のことが気になったという市原さん。受験を迎えたお兄ちゃんが、大学入試でパンフレットを集めていて、そのパンフレットを見ていたときに東京農業大学に醸造学科があるのを知ります。そのあとも、醸造学科が東京農業大学にしかないと知り入学を決めたそうです。
お醤油に興味を持ち入学したけれど、お酒の授業を受けているうちに、お酒にも興味を持ち研究室はラジオでも活躍してくれている醸造戦隊と同じく酒類学研究室に所属。
研究室では乾燥酵母について研究。酒類研レンジャー純米ホワイト@山本くんと、チームを組んで研究していたそうです。そういえば、山本くん元気してるかな?
醸造学科から東京農業大学 地域環境科学部生産環境工学科に編入。
醸造と生産環境工学科?どんな接点があったのか聞いてみることにしました。
夏休みに、研究室の先生からお酒のお米にまつわる研究室があるよと教えてもらい、研究室に話を聞きにいきました。そこでは、お米の形を保ちながらお米をけずれば、おいしいお酒を造れるのではないかと、精米機を使った研究を行っているそうです。
まったく違う学科なのに、つながりがあることに気づき編入を決めたようです。2年間、化学、生物を勉強していたので、工学科に編入したときはかなりとまどいがあったようです。
さて、今日は短期大学醸造学科に所蔵していたときに体験した、インターンシップレポートをお届けします。醸造学科では、お味噌、お醤油、酒造メーカーの中から、自分が行ってみたいインターンシップ先を選ぶことができるそうです。
研究室も酒類学研究室に所属していたので、インターンシップの場所は、迷わず酒造メーカーを選んだそうです。お世話になった酒造メーカーさんは、群馬県 吾妻郡にある浅間酒造さん。2月に、こちらで5日間ほど作業を体験して来たということなので、作業について詳しく教えてもらいました。
クイズは、お酒にまつわるクイズでした☆
酒造メーカーさんでは、冬場がお酒造りで最も一番忙しい時期。作業は、ストップウォッチ使っての洗米、麹作り、櫂入(かいいれ)と言ってお酒をかき回す作業、素手でもろみをかきまぜるなど、お酒の製造工程をいろいろ体験させていただいたようでした。
具体的にどんな作業だったのかも詳しく聞いてみることにしました。洗米は、削ってある少し小さくなったお米を手早く洗います。お米は、網のような袋に20kgのお米が入っていて、水のはいっている桶にそのままいれて、袋をもって揺らして素手で洗う。このとき、ストップウォッチでタイムをはかるそうです。
雪がちらつく寒さが厳しい季節に水を使う作業。手が真っ赤になり、あかぎれで血が出た手は、お風呂に入ると飛び上がるほど痛かったそうです。生まれてはじめてあかぎれを体験したようでした。
麹室にも入り一日中麹の様子を観察。夜も2時間おきに起きて、麹の温度を調べて、麹にあった温度に調節する作業を朝まで行い、そのままその日は作業。辛いはずなのに、一緒にインターンシップにいったお友達がいたせいか、楽しく乗り切ったそうです。
櫂入(かいいれ)では、大きな棒を使いタンクの下までかきまぜる作業が重くてうまくさばききれず、かきまぜるのが大変だったそうです。また、手が入る小さなタンクに手をいれて、素手でもろみをかき混ぜる作業も体験。タンクの内部は、発酵で中心分の温度が高くなっているので、温度を均一にかきまぜるのも難しいようでした。
蔵の方々には歓迎会を開いていただいたそうです。お酒に興味のある人、食品を作ることにも興味のある人には、おすすめのインターンシップだと話してくれました。
この内容は、7月28日(土)エフエム世田谷で放送されました。
2007年08月03日
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