2007年06月30日

吉実園の植木屋という仕事について

千歳台小学校では、地場野菜を使った学校給食の取り組みが行われ、2007年3月には地域に根ざした食育コンクール2006で特別賞審査委員会奨励賞を受賞されました。

世田谷区 上祖師谷にある造園業 吉実園さんは、この取り組みに参加。放し飼いにされている「たまご」を小学校に提供。この取り組みに参加する経緯、子どもたちとの交流などについて詳しくお話を聞かせていただきました。

吉岡さんのお庭で飼われている放し飼いの鶏、東京Xという豚は、実は本業の造園のお仕事と深く関わりがありました。2回目は、この造園のお仕事についてお話を聞かせていただくことになりました。

株式会社 吉実園 一級造園施工管理技師
代表取締役 吉岡 幸彦さま(会社は世田谷区 上祖師谷)
http://www.revoradio.jp/nougyousentai5.html

株式会社 吉実園さんにおじゃましたときの記事はコチラです。
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/39825198.html

・1回目: 地場野菜を使った給食づくりの取り組みへの参加について
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/45637546.html
・2回目: 株式会社 吉実園 造園業のお仕事について

植木屋さんのお仕事で一番大変なのがゴミ処理問題。昔は燃やしてしまっても問題はなかったのですが、住宅開発が進みはじめた頃から法律で燃やすことが禁止されました。

樹木ゴミを燃やせなくなったことで、枝葉を機械で粉砕して堆肥にすることにした吉岡さん。植木も野菜も土づくりが大切。その堆肥作りに鶏糞を使用。豚糞を使うことで、さらによい堆肥が作れるのではと堆肥作りに力を入れてこられたようです。鶏や豚を飼うことになったのは、ゴミ処理問題がきっかけだったようです。

その昔、世田谷区内も土地が余っていた時代があり、植木屋さんたちは、その土地を借り受け庭木を作っていたそうです。プロの目から見ると、畑の庭木を見るだけで、その植木屋さんの腕がわかるのだそうです。さすが!

植木屋さんを始めたのは、おじいちゃんで大正の後期から昭和の初期。小さいころから仕事を手伝わされていたので、大学生の頃は職人として仕事をさせてもらっていたそうです。

ところで、植木屋さんのお仕事ってどんなことをするのか教えていただきました。吉実園では個人庭園がご専門。お庭の設計、デザイン、木の選択までを担当されるそうです。

このお仕事で難しいのは、お客様からの要望をきちんと受け止め満足していただくこと。お客さんとの人間関係。だから、コミュニケーションをとても大切しているそうです。

お客さんから、庭に植える木もリクエストが来るそうです。そんなときは、吉実園の畑の庭木を見てもらいながら、お客様の庭にあわせたた庭木を提案をしていらっしゃるそうです。今は、住宅が立て込んでいるため、お隣の日照をさえぎらないように気をつけて、庭木もおすすめするのも大切だと教えてくださいました。

そんな吉実園のお客様は、世田谷区を中心に、なが〜いおつきあいの方ばかり。中には5代続けて、おつきあいしていただいているお客さんもいらっしゃるそうです。

東京農業大学を卒業された吉岡さん。その昔、大学で造園学を教えていた先生から、実習生を受け入れてくれないか?とお話があり30年にわたり、東京農業大学の学生さんたちの実習を受け入れてこられたそうです。

実習生は5日間にわたって、吉実園の植木畑の管理、お客さんの造園工事、手入れなどを体験。学校の勉強とは違い、プロは真剣勝負なんだという心構えを知るという意味では、東京農業大学の実習制度はとてもいいことだと思うと話してくださいました。

お庭でお困りの方、お庭の手入れ、お庭のことなら、上祖師谷(株)吉実園までご相談してみてはいかがでしょうか?

さて、この続きは、6月30日(土)エフエム世田谷の放送を聞いてみてくださいね。
posted by 農業研 at 10:39 | TrackBack(0) | 農といえるニッポン! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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