2007年06月15日

農業白書掲載事例紹介/農林水産省 大臣官房

毎年、関東農政局が発行している農業白書(関東版)に、農業情報総合研究所のラジオの取り組みを取り上げたいと連絡をいただきました。農業白書?お恥ずかしい話しですが、そのときはじめて農業白書という刊行物があるのを知りました。

私達の活動は、農業白書(関東版)に掲載していただく予定ですが、今回は、2007年5月25日に公開された第166回国会(常会)に提出される、食料・農業・農村白書についてお話を聞かせていただくことになりました。

お話を聞かせていただいたのは、
農林水産省大臣官房情報課 情報分析室 室長 池渕さんです。
http://www.revoradio.jp/nougyousentai5.html

このインタビューのために、スケジュール調整などしていただいた農林水産省 情報分析室の今井さん、元情報分析室の清水さん、関東農政局の企画調整室の白石さん、みなさんありがとうございました。

1回目はコチラをご覧ください。
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/44179065.html

2回目は、農業白書に掲載されて事例を紹介していただきました。

■食育:番組でも何度もとりあげた食育について。
・長野県 須坂市の、子どもたちが生きる力を身につける教育ファー ム「農業小学校」開校
・兵庫県 神戸市の高校生が小学生に伝える食育
2つの事例には共通点があることがわかりました。

■地産地消:これもラジオ番組で取り上げた事例ですが、まずは地産
地消活動には多くの問題点が指摘されていましたが、その問題点について教えていただきました。白書では、今回その問題解決に向けた先
進的な事例を2つ紹介していただきました。

・福井県 越前市の、地域の卸売市場を核に、多様な主体が連携する
量販店での取り組み
・東京都 江戸川区の都市ならではの地産地消の取り組み

■市民農園:これもつい最近ラジオ番組で取り上げたばかりです。
 農業白書では、神奈川県 横浜市の事例が紹介されました。

■電子タグを使った卸売り市場の物流コスト削減。
市場ではIT化が進んでおらず、まだまだ人手に頼っているところが多いそうです。そこで、電子タグを使って仕訳作業、検品などを一瞬に行える機材を使った実験が行われた事例を紹介していただきました。

大田市場:電子タグの実証実験
実験途中ということもあり課題は残るものの、実験結果では作業時間を3割削減できたという結果がでたそうです。このコスト削減が野菜の価格を下げることにつながるというわけですね。

他にも、農業ベンチャー、農産物の輸出、グリーンツーリズムなどをはじめ、多くの事例が紹介掲載されています。さて、今年のこの白書からはどのようなことが見えてくるのかお聞きしてみました。

これから、全国7つの地方農政局、大学で農業白書について説明会を順次開催される予定です。地方農政局には、一般の方々もご参加が可能ですのでお住まいの農政局までお問い合わせください。

6月18日:千葉大学
6月19日:筑波大学
7月19日:関東農政局
8月 5日:明治大学農学部

この続きは、6月16日(土)エフエム世田谷の放送を聞いてみてくださいね

農業白書、正しくは食料・農業・農村白書と呼ばれています。新しい農業白書が2007年5月25日に公開。

平成18年度版 食料・農業・農村の動向
平成19年度版 食料・農業・農差施策
A4判/430頁/2,835円(税込 本体価格2,700円)

農業白書は、政府刊行物取り扱い書店、インターネットなどでも購入が可能です。今回は、CD−ROM付で資料など見やすくなっているようですので、ご興味のあるかたは是非ご覧になってみてください。

★農業白書は、農林水産省のホームページからもご覧いただくことが 可能です。http://www.maff.go.jp/j/wpaper/topics/070606a.html
posted by 農業研 at 16:52 | TrackBack(0) | 農といえるニッポン! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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