醸造戦隊 酒類研レンジャーに、ご協力していただいている大学の先生からのご紹介で、長期熟成酒研究会に参加してまいりました。長期熟成酒、一般には古酒と呼ばれているものです。
昨年、旅先で初めて古酒を飲んだのですが、おいしいとは思えませんでした。こんな古い、お酒を好んで飲む人もいるんだと不思議でした。そんなイメージがあったのですから、勉強会への足取りも重く、少し顔を出して帰ろうと思っていました。
会場に到着したときは、長期熟成酒研究会 顧問の方の講演がはじまっていました。会場もあふれんばかりの人でいっぱい。みなさん、熱心に講演を聞いていらっしゃいました。顧問の講演のあとは、お二人の酒造メーカーの社長さんによる講演が行われました。その際に、それぞれの蔵で作られた古酒が会場に試飲で配られました。
その試飲の感想はというと、2002年もの。色はうす茶色で、臭いをかいでみると、以前飲んだようなすえたこげたような臭いはなく、ほんのりした香り。一口でしたが、ほろ苦い感じはあるものの、口当たりがよくまろやか。
2000年もの。こちらも淡い茶色。香りは、少しすえたような感じがあるものの、飲みやすく少し辛口かな?と感じましたが、あとあじはすっきりした感じだったと思います。
この2種類を、一口飲んだだけで古酒はおいしいかも?と、イメージが180度変わりました。本当においしかったです。そして、その後に配られた別の酒造メーカーさんの古酒は、かなりにおいも、味も濃厚で個性があり違いがはっきりわかりました。
講演のあとの試飲会では、一般の方々も参加できるとあって会場はお酒好きの方々が集まっていらっしゃるようでした。25本の古酒の飲み比べには、人垣が途切れることはありませんでした。さっぱりした古酒から、酸味が強いものや、まったり濃い古酒など、古酒といっても味はかなり蔵によって違うようでした。ぬる燗で、古酒を出していらっしゃるブースがあったのですが、これもまた、いい感じでした。
私は、個人的にどのお酒がおいしいかよりは、お家で飲むにはどんな料理にあうかな?とイメージしながら、それぞれ一口ずつ飲ませていただきました。
古酒の研究は随分進んでいて、製造工程や、温度管理など、予め古酒にするためのお酒造りをされているため、しっかりしたおいしい古酒が消費者に届き人気を集めているようでした。
古酒に興味のある方は下記のホームページをご覧ください。
http://www.vintagesake.gr.jp/