http://twitter.com/nogyosogouken
ゲストコーナー:〜醸造シリーズ〜 第79回目
http://kansyokunouken.seesaa.net/category/2429409-1.html
2012.6.10日梅ヶ丘パークホールで開催された朝日屋酒店主催:第3回「美酒・銘酒きき酒会」レポート
・宮城県 墨廼江酒造 墨廼江
・宮城県 新澤醸造 伯楽星
・山形県 出羽桜酒造 出羽桜
http://www.dewazakura.co.jp/
・佐賀県 天山酒造 七田
http://www.tenzan.co.jp/main/
・秋田県 日ノ丸醸造 まんさくの花
http://hinomaru-sake.com/
・世田谷区 朝日屋酒店 小澤 和幸さま
http://www11.ocn.ne.jp/~asahi-ya/
http://www.agranger.jp/radioguest1.html
インタビューにご協力頂いた皆さん、朝日屋酒店さん、どうもありがとうございました!
インタビューの一部をご紹介。
東日本大震災で被災した蔵元さん /宮城県 墨廼江酒造 墨廼江さん
東日本大震災では津波で機材が全部ダメになりました。近くの酒造会社、機械屋さんが機材を貸してくださりなんとかお酒を造ることができました。
お客さんの方からもお問い合わせもたくさんいただきました。試飲会などを通じ少しでも多くの方に知って頂きたいと皆さんにメッセージを頂きました。
東日本大震災で被災した蔵元さん/宮城県 新澤醸造 伯楽星 新澤巌夫さん
東日本大震災では蔵が全壊となりました。現在、別の場所に移転し再スタートしています。蔵の方では工事が進んでいます。朝日屋酒店の専務さんから、激励を頂き、蔵の方にも応援に来ていただきました。
母校の農大の先生方からもたくさんご支援、ご指導いただき少しずつ前に進んでいます。お世話になった農大の先生、朝日屋酒店さんに恩返しができるように、もっともっと品質を上げて頑張りますのでよろしくお願いします。2年間何もできなかったので、みなさんとお話が出来て本当に嬉しいとお話を聞かせて頂きました。
・高知県 仙頭酒造 土佐しらぎく 仙頭 竜太さん
規模が小さいので、みなさんの目に触れる機会は少ないかも知れませんが8、9割合を県外出荷。試飲会は初めての参加です。
・山形県 出羽桜酒造 出羽桜 営業 池田さん
今回、初めての参加です。昨年、震災の影響で参加ができませんでしたが、ようやく来ることができました。
外国人で日本酒に詳しい方から、「古酒のお酒が山廃のようでおしいいね。」と、と言われたじたじだったそうです。英語ができませんが山形弁で頑張りますと笑顔で答えてくれた営業の池田さん。
・佐賀県 天山酒造 七田 謙介さま
試飲会のお話を頂いたので初めて参加しました。
・秋田県 日ノ丸醸造 まんさくの花 佐藤さん
3回とも参加しています。朝日屋さんオリジナル、専務さんが書いた絵のラベルの限定品。日ノ丸醸造がある十文字という町名を名乗ったお酒。朝日屋さんオリジナルのお酒をご紹介頂きました。
「美酒・銘酒きき酒会」主催:世田谷区 朝日屋酒店 小澤 和幸さま
「美酒・銘酒きき酒会」とはどんなイベントですか?
朝日屋酒店の年に1回のイベントで3回目になります。昨年は、チャリティーとして開催させて頂きました。
毎回、1部、2部制となっており、1部120名、2部120名。販売も朝日屋酒店でしか販売していませんがチケットは毎回完売。
毎回どんな蔵元さんが来るのでしょうか?、
お店では、100蔵近く取引をさせて頂いています。この会場にはすべて来るのは無理なので、かぶらないように蔵元さんを選定させて頂いています。蔵元さんには、4年に一回は来てくださいと声をかけているそうです。
来年も開催される予定ですか?
来年は、1回で200〜300ぐらい入るような会場で行えるといいなと思っているようです。
このきき酒会を通じ、こんな蔵元があるんだ。ブランドにとらわれないで美味しいお酒との出会い、新たな発見をしてもらえると嬉しいという小澤さん。きき酒会の情報は朝日屋酒店のホームページをチェックしてみてください。
〜日本酒の飲み方、おいしさ、歴史、造り手の思いを消費者に伝える酒屋さん〜
昨年に引き続き、今年も朝日屋酒店主催:第3回「美酒・銘酒きき酒会」を取材させて頂きました。会場を見渡してみると、若い方の参加が多く、知らない蔵のお酒も積極的に試飲し蔵元さんとの会話を楽しんでいます。参加しているみなさんが新しいお酒との出会いと発見があるようです。
被災した蔵元さんからの復興状況
私もたくさんの発見がありました。まず、東日本大震災で津波の被害が大きかった石巻。墨廼江さんはどうなっているんだろうと思っていました。みなさんの協力のもとお酒造りが出来ていると知ることができ本当によかったと思いまいまいた。また、全壊から復活に向けてマスコミにも何度も登場していた伯楽星の新澤さん。まさかお会いできるとは思いませんでした。言葉ひとつひとつに、復活への思いとが強く伝わってきました。
新しいお酒との出会い
初めてのお酒の出会いもありました。高知県 土佐しらぎくさん。佐賀県 七田さん、山形県 出羽桜酒造 秋田県 まんさくの花は何度か飲んだことのあるお酒ですが、この試飲会では、それぞれの蔵の飲んだことのないお酒を試飲させて頂くきました。どれもとてもおいしいお酒で大満足でした。
お客さん同士の会話からの発見
お酒だけではなく、試飲されている方同士との会話からも新しい発見がありました。横で試飲されているお客さんに、「世田谷区には日本酒の美味しい店がたくさんあるけど知ってる?」と聞かれました。有名なお店の名前をあげると、「あの店はいいよね。でも何故いいか知ってる?お酒の管理が抜群にいいんだよ。日本酒を飲むときは、お酒の管理をしっかりした店を選ぶといいよ。」と教えて頂きました。そのお客さんによると、まだまだお酒の管理がしっかりしていない飲食店もあるそうです。
造り手の思いを消費者に伝える酒屋さんの役割
朝日屋酒店のきき酒会は、昨年、今年も240名のお客さんが試飲会に参加。チケットは朝日屋さんだけで販売しているにも関わらずは完売という人気ぶりです。お客さんは、皆さん顔なじみの方が多くお友達連れで参加されている方がほとんど。
世田谷で広がる日本酒ファンの輪
朝日屋酒店さんが、地元の飲食店さん、お酒を買いに来るお客さんとのつながりを大切にしていることがよくわかります。だからこそ、作り手である蔵元さん、消費者双方の思いをうまくつなぐことができるのでしょう。飲食店、消費者の皆さんに日本酒との新しい出会い、発見を届けてくれる酒屋さんが主催する地元のきき酒会。世田谷から日本酒ファンの輪が広がっています。