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FM世田谷 農といえるニッポン!ゲストコーナーでは、「バイオマスシリーズ」を取り上げて来ました。
今まで、どんな人にお話を聞かせて頂いたのか一覧にしてみました。
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/272610610.html
2012/6/2〜バイオマスシリーズ〜 第15回目/東京世田谷区「じゅんかんフォーラム2012」
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/272685342.html
ゲストコーナー:〜バイオマスシリーズ〜 第16回目
2012/6/9 東京世田谷区「じゅんかんフォーラム2012」
・埼玉県 新井農産 代表
・東京農業大学生物応用科学科 教授 後藤逸男さん
・JA世田谷目黒 部長
循環型社会を目指し東京農業大学で開発された「生ゴミ肥料みどりくん」
東京農業大学 生物応用化学科の後藤逸男教授らが生ごみから作った肥料「みどりくん」を開発。世田谷キャンパス内にあるリサイクル研究センターには、近隣の中学校や学内のレストラン・研究室などから運び込まれた生ゴミを収集し、1日あたり約500kgの生ごみ肥料「みどりくん」が毎日約70kg製造されています。
生ごみ肥料「みどりくん」は、生ごみの油分を搾ってペレット状に成型するだけなのです。場所をとらず所要時間はわずか2〜3時間。しかも臭いがしません。しかも、生ごみ肥料「みどりくん」を使っておいしい野菜が出来ことも研究によって実証されています。
さらに詳しくは、下記のサイトをご覧ください。
http://www.nodai.ac.jp/teacher/100954/2010/1/index.html
循環型社会を目指した地域の活動 じゅんかんチャレンジ桜丘推進協議会
生ゴミ肥料みどりくんを使って、地域で野菜を育て、出来た野菜を地域の人達が食べるそんな循環型社会を目指し活動されている、じゅんかんチャレンジ桜丘推進協議会主催の、「じゅんかんフォーラム2012」が3月に開催されました。私も、皆さんの活動報告を聞かせていただきました。終わったあと、この活動を報告を行われた方、参加された方々にお話を聞かせていただきました。
東京農大卒業生が「農大みどりくん米」を栽培
東京農大で生まれた「生ゴミ肥料みどりくん」を使って埼玉県行田市でお米を栽培している新井農産代表新井さん。東京農大卒業生として農大らしいお米を何か栽培できないかといった話があり、後藤先生の生ゴミ肥料みどりくんのことを知った新井さん。生ゴミを肥料を使用することへの抵抗はまったくなかったと言います。
「生ゴミ肥料みどりくん」を持ちかえった時のこと。「生ゴミ肥料みどりくん」を使って収穫した米を東京農大の食堂で炊き、消費者の皆さんに食べてもらった時のエピソード。県の検査機関で検査した結果などについても詳しく教えて頂きました。
現在、新井農産のお米は東京農大世田谷キャンパス内にある生協、東京農大「食と農の博物館」で、「農大みどりくん米」として販売されています。
東京農業大学生物応用科学科 教授 後藤逸男先生と地域の皆さんの輪
続いて、東京農業大学生物応用科学科 教授 後藤逸男先生にもお話を聞かせていただきました。後藤先生にお話を聞くのは、なんと7年ぶりでした!私が、お話を聞いた時、「生ゴミを畑にまくなんて。」農家さんからは、強い拒絶反応があると教えて頂きました。研究に協力してくれる人が見つからず当時は大変だったようです。今では、生ゴミ肥料みどりくんを一度使ったら気に行って下さる方が多く今は生産が追い付かないほどの人気となっているようです。
地元の食育事業に力を入れるJAも活動に参加
JA世田谷目黒は、一昨年から食育事業を立ち上げ学校給食に力を入れています。その活動が新聞に紹介されました。その記事を読んだ、じゅんかんチャレンジ桜丘推進協議会 前会長が声をかけたのがこの活動に参加するきっかけだったと言います。JAの組合員さんの中に、すでに先生の研究に協力した人もいたようです。
地域で持続可能な社会への実現に向けて
フォーラムでは後藤先生からも「生ゴミ肥料みどりくん」の研究報告が行われました。参加された方々は後藤先生の話をとても熱心に聞いていました。私も研究報告を聞きながら、卒業生をはじめ地域の方々が研究活動に参加実践していることを知ると同時に活動の輪が広がったことを実感しました。食の安心・安全。食育に環境問題。地域でできることを自分達で行う。持続可能な社会にへ向けて行動する。みなさんの強い思いが共通していていました。