2009年04月07日

2008年度 大学生の特別講義レポート(7)

東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科 熊井先生からお声がけをいただき、2008年度も、「都市農村経済コース特別講義」を担当させていただきました。受講してくれたのは、東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科3年生です。

講義が終わったあと、熊井先生が講義を受けた学生のレポートをとりまとめてくださいました。いただいたレポートを見てみると、みんなA4の用紙いっぱいに思い思いの感想を書いてくれていました。ぜひ、みなさんにも見ていただきたいと思ったのですが全部アップするのは難しいので、私の方で一部編集をさせていただきブログにアップすることにしました。(一部、文章のつなぎがおかしいところがあるかも知れませんがご了承ください。)

なお、このブログへアップするにあたっては、東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科の先生方の許可をいただいています。さて、私の特別講義を聞いて学生のみんなはどんな風に感じてくれたのでしょうか?みなさんも、ぜひご覧になってみてください。

31.東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科3年
 私は今回講義の中で、特に農業戦隊アグレンジャーについて興味を持った。アグレンジャーとは、5つの活動理念がありその活動を広げている。アグレンジャーは、農といえるニッポンに出演し、小学生の農業体験のお手伝い、企業訪問や取材同行といった活動をしている。同じ大学生がこんな活動をしていることを知らなかったので非常に興味深かった。 
 また、野菜戦隊ベジレンジャーは活動として小学校での食育がある。食育は、これからの教育の中で重要になることだと思う。
 私は、初めて「農といえるニッポン」というラジオ番組があることを知ったが、非常に共感し、興味を持った。現在、食や農に関する関心が一層高まっている。そこでこういった情報を発信することの重要性を感じた。しかし、限られた情報発信しかできないのが現実である。そのため、ネットを活用した情報発信を続けているという考えは素晴らしいと思った。そして、これからも幅広い情報発信をしていくことが、大切であると思う。

32.東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科3年
 講義を聴いて、特に印象に残っていることは、大きく分けて3つある。一つ目は、世田谷区の野菜の誕生、衰退、復活の歴史についてである。例として取り上げたのは、「大蔵大根」と「下山千歳白菜」だが、どちらも、地域の人々が発起人となって生産者に話を持ちかけたという経緯が共通している点が特徴的であると感じた。
 また、復活した地場野菜の学校給食の供給によって、「授業で聞いた生産者の直売所に買いものに行くようになった」、「給食を残さないようになった」など、子どもたちの反応に目に見える変化があったという点も興味深かった。しかし、一方で学校給食の問題を抱えているという話は、初耳だったこともあって驚いた。
 二つ目は、前述したような地場野菜の学校給食への供給についてである。日野市では、こうした地場野菜の学校給食への供給の取り組みを、市の政策の中で事業化として位置付けている。私はこの取り組みにおいて、その成果ももちろん大事だと思うが、なによりもこうした取り組みを「市の政策の中で事業として位置づけている」という点が重要だと感じた。
 三つ目は、現在の活動に至るそもそものきっかけや、その時の周囲の反応についてである。最初に食育を取り上げたとき、予想に反して反響はほとんどなく、周囲の反応も冷ややかなものだったという。農業情報総合研究所の役割として、情報を発信続けることや多方面の方々とのネットワーク作りを通じて、都市と農村の情報の橋渡し役となり、地域で活躍できるリーダーを育成することをあげていた。
 これは、農大や農大生が果たす役割と同じだと思う。講義を聴いて、自分(農大生)が果たすべき役割やその先の将来について、改めて考えさせられた。それと同時に、当り前のことではあるが、一人の大人としても、自分の発言や行動には「信念」を持たなければいけないと思った。

33.東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科3年
 なぜ都市農村コースの授業でラジオの制作の方がいらっしゃるのか疑問に思っていた。しいて言うならば、昨年の実地研修でお世話になったお宅のスピーカーから毎日決まった時間に流れるラジオ体操・地域の情報・天気の放送だ。そのような、農家のために向けられた放送を制作しているものかと思っていた。
 しかし、実際は全く違っていた。世田谷区内でしか聞けない、農業の情報バラエティ番組だ。すごく斬新な企画だ。
 このような情報は、大きなラジオ・テレビではなかなか取り上げない。地域に密着した情報を発信することで、少ない人数ながらも身近な話題を視聴者に訴えやすいと思う。こうした取り組みによって、農業・食糧問題・環境問題に少しでも関心が増えていくのではないだろうか。

34.東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科3年
 私も農大に入学して農業について勉強しているので少しでも農業についてもっと知ってもらうために何をしたらいいのかなと考えるようになった。機会があれば、私も毎週土曜日18時〜19時にFM世田谷で放送されている「農と言えるニッポン!」を聴いてみたい。
 世田谷区の伝統野菜が大蔵大根であることも今回の講義で知ることができた。区内の農家の方々が栽培をしているらしいので大蔵大根を一度食べてみたい。
 今回の講義を聞いたことで今、私が住んでいる世田谷の農業や伝統野菜の大蔵大根、農業戦隊などいろいろな話が聞けてとてもよかった。

35.東京農業大学 国際食料情報学部 食料環境経済学科3年
 東京農大の学生たちが、ラジオを通じて、食や農や環境のことを伝えていることを初めて知り、驚きを感じた。それと、世田谷農業を知ることができよかった。大蔵大根、下山千歳白菜、群馬県川場村の野菜を食べてみたいと思った。食育の取り組みについては、子どもたちに食の関心を持たせ、給食を残す人が少なくなりそうな、よい取り組みだと感じた、これからの、ラジオの力を期待する。


過去のレポートもあわせてご覧ください。2008年度 大学生の特別講義レポート(6)http://kansyokunouken.seesaa.net/article/116559712.html
2008年度 大学生の特別講義レポート(5)
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/115920053.html
2008年度 大学生の特別講義レポート(4)
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/115710190.html
2008年度 大学生の特別講義レポート(3)
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/115299400.html
2008年度 大学生の特別講義レポート(2)
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/115028848.html
2008年度 大学生の特別講義レポート(1)
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/114767490.html
posted by 農業研 at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 理事長:大学での特別講義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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