2009年02月03日

パネリスト:東京農業大学「多摩川源流大学における今後の発展と可能性」

090131-2.jpg先日、東京農業大学世田谷キャンパス内にある百周年記念講堂で、東京農業大学「多摩川源流域における地域再生と農環境教育」シンポジウム(文部科学省現代GP)が開催されました。この日の天候は、激しい雨と強い風が吹き荒れていましたが、関係者も含め200名ほどの参加があったとお聞きしました。

さて、多摩川源流大学をご存じない方のために紹介すると、東京農業大学が平成18年に文部科学省、現代GPに採択された「多摩川源流域における地域の再生と農環境教育」の取り組みのことです。
本取り組みでは、学生達が多摩川源流域である山梨県小菅村をフィールドキャンパスとし現地と連携をしながら体験実習を行い、農業や林業、伝統文化などの様々な体験をとおして「本物を知る」、「知恵を学ぶ」ことで今後の学習・生活に役立て、源流域の変遷と成り立ちを学びます。また、住民の方達と共に地域の再生に関与する人材を育成します。

090131-33.jpg当日は学長のご挨拶のあと、小菅村の村長さん、プロジェクト担当 東京農業大学 地域環境科学部森林総合科学科 宮林先生から活動実績概要、学習支援課の方からは体験実習のカリキュラムの評価、小菅村源流振興課課長からは受け入れ側から見た多摩川源流大学の効果と課題についての講演が行われました。

みなさんの講演のあと、学生6名から「自主活動による田んぼの再生」についての発表が行われました。うち4名が源流レンジャーとして、FM世田谷「農といえるニッポン!」に出演してくれました。ラジオで話してくれた内容と同様に小菅村での生き物調査、35年ぶりに復活させた田んぼに悪戦苦闘した話、村のお母さん方との楽しい料理教室などの発表が行われました。パチパチパチ〜。(みんな、おつかれさま!)

休憩をはさんだあと、第2部ミニシンポジウム「多摩川源流大学における今後の発展と可能性」が行われました。私もパネリストとして参加させていただきました。学生も含めパネリストは7名。コーディネーターは宮林先生。楽しくジョークを交えながらリラックスしたムードを作ってくださったので、みなさん積極的にお話されていまいました。私もとても楽しく参加させていただくことができました。

ちなみに、農大の収穫祭で学生のみんなが小菅村の野菜を販売しました。もちろん、私も買いました!小菅村の野菜、すごくおいしかったですよ。はぁ〜、こういうのを毎日食べれるといいのになぁ・・・・。

フォーラム終了後の意見交換会では、当日バス2台でお越しになった山梨県小菅村の方々とお会いしました。お母さん方が、「今日は雪にならなくてよかった。」「ラジオは小菅村で聞けないの?」「一度、小菅村に遊びに来て。部屋はいつでもあいてるから。」など、とても気さくに声をかけてくださいました。>小菅村の方々、お声をかけてくださって本当にありがとうございました。

また、学生、先生方と小菅村の方々の会話、しぐさなどを見ていると、信頼関係がしっかり築けていることがよくわかりました。最初は大変だったろうなーと思いながら、こういうことが一番大切なのではないかと感じさせられました。信頼関係がなければ何もはじまらないということです。このような素晴らしいフォーラムに、私もご一緒させていただきまして本当にありがとうございました。

posted by 農業研 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 講演・執筆活動・司会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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