2008年12月02日

「全国土の会」20周年記念大会に参加してきました!

081115-1.jpg2008年11月15日(土)、東京農業大学 百周年記念講堂にて、「全国土の会 20周年記念大会」が開催されました。会の会長でいらっしゃいます東京農業大学 生物応用科学科 生産環境化学研究室 後藤教授から、ご案内をいただいたので私も参加してまいりました。

農家のための土と肥料の研究会「全国土の会」
http://www.nodai.ac.jp/app/soil/index.html

081115-2.jpg大会の基調講演は、「環境にやさしい農業へのチャレンジ2008」東京農大式土壌診断システム20年のあゆみと今後の展望というタイトルで、東京農業大学 生物応用科学科 教授 後藤 逸男先生がお話されました。写真は、全国土の会の会員さんが生産されたブロッコリーが展示されていました。(おいしそうです〜。)

基調講演の後は、全国土の会の会員の方々から各地域で行われている土壌診断の取り組み、活用などの事例報告が行われました。

・JA十和田おいらせでは、昭和50年から土壌診断を行っているそうです。農大の簡易キッドみどりくんを活用することで、良品質なながいもを生産されています。

・北海道 山部支部では、平成7年に全国土の会支部を結成。地域の土壌の特徴。土壌診断のありかた。新たな取り組み、会員みずからが行う土壌診断への挑戦など報告がありました。

・静岡県 磐田市 遠州土の会では、土壌診断を活用したターサイ栽培のハウスの土づくりが報告されました。土づくりの見直しは土壌病害の発生がきっかけだったそうです。土壌診断の実施と試験紙みどりくんを利用し肥料代も削減につながりました。

・中日本土の会からは、環境にやさしい農業へのチャレンジ。都会で持続性の高い農業生産方式(エコファーマー)の申請したのを機会に、土壌、肥料の基礎を本腰を入れて勉強しなければいけないと思ったときに、後藤先生の「土づくり名人、土づくり迷信」の話を聞いたのがきっかけとなり会に入会されました。
 実践して5年が経過。ようやく、改良資材、肥料代の削減ができるよになり確実に成果が現れるようになってきたそうです。

081115-7.jpg会場の外では、全国土の会の会員さんが生産した野菜の展示、無料配布が行われていました。左の写真は、ながいも、セロリの展示です。下の写真は白菜、キャベツの展示です。すごい立派な白菜でしょ?

081115-8.jpg無料配布では、こちらの白菜、キャベツ、青梗菜、ターサイをいただいて帰りました。この量を持って帰ったら、ちょっと腰が痛くなりました。(笑)でも、土壌診断が行われた土で栽培された野菜を食べてみたかったので頑張りました。で、味はどうだったかって?とても甘くておいしかったですよ。

081115-4.jpgそして、こちらはお米です。
私が以前、後藤先生にお話しを聞かせていただいた、学内レストランや、世田谷区の学校給食センター、近くのスーパーマーケットから出る生ごみなどを再資源化。それを農家さんが使い、できたお米が「みどりくん米」です。各農家さんのみどりくん米が展示されていました。お話を伺ってから、このような取り組みに展開が広がっていたことに驚きました。

081115-5.jpg野菜の無料配布では、実際に土壌診断をされている生産者の方にお話しを伺うこともできました。もっと、詳しく聞いてみいなーと思いました。
081115-6.jpg

関連記事:農家のための土と肥料の研究会「全国土の会」20周年記念大会!
http://kansyokunouken.seesaa.net/article/109078578.html
posted by 農業研 at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 沙漠緑化・バイオマス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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