2007年08月04日

オーガニックフーズの流通・販売の挑戦

有機野菜を取り扱う会社の社長さんは、どんな思いや、考え方を持って販売されているのでしょうか?今回はご縁があり、お話を聞かせていただくことになりました。

お話を聞かせていただいたのは、(株)ポランオーガニックフーズデリバリ 代表取締役社長 神足 義博さんです。

まずは、ポランオーガニックフーズデリバリは、どんな会社なのかお教えていただきました。こちらの会社では、認証有機野菜の流通販売、直営店舗、首都圏の会員制の個人宅配、インターネット通販、小売店舗用の卸、業務向けの卸を行っていらっしゃいます。

ポラン。とても可愛いネーミングですが、これは宮沢賢治のポラーノの広場(ポラン広場)という作品に、会社のイメージをかさねてつけた名前だそうです。

70年代後半から、全国で有機農法を研究、取り組みを行っている農家の方にお会いし、その農家に泊り込み作業も手伝っていたという神足さん。インターネットが普及していない時代、全国で有機野菜の取り組みをしている農家の方々の情報をどうやって収集したのでしょうか?

世界の情報は7人たどればたどりつくと、言った人がいるそうですが、こんなことを考えていると人に伝えることで、どんどん情報が入って来る。それをたどっていくと、お会いしたいと思った農家さんに会うことができ、農家さんから農家さんを紹介してもらうという形で情報を収集し、全国を訪ね歩いていったそうです。

全国の農家を訪ね歩きはじめて2、3年が経った頃から、計画的に南から、日本列島を北上して年間ぐるぐるまわりはじめ、沖縄から北海道、瀬戸内の島々までまわり、全国でまわっていないところはないそうです。全国制覇?すごい・・・。

今年で、この仕事をされて30年た経過したそうですが、お仕事をはじめられた頃、一般消費者の方々の有機野菜に対する反応や、時代背景はどのようなものだったのでしょうか?教えていただきました。

70年代の後半には、一般新聞にも連作障害という農業用語が使われるようになりました。アメリカの動物学者である、レイチェル・カーソン著作「沈黙の春」が1964年に翻訳され日本で発売。農家の方々にも大きな影響を与えました。アメリカを揺るがすほどと言われている有名な小説だそうです。今も、多くの人たちに読まれており、農学部に通う大学生も必ずと言っていいほど読んでいるという小説。

人間の安全性について、化学物質にさらされたり、安全基準であっても、健康上に問題になるのは、それらの複合的な影響もあるよ。と、同じ年の64年、有吉佐和子さん著作「複合汚染」の小説が新聞に掲載。この小説は、消費者にとっては有益な情報であり、世の中を動かすほどの小説だったそうです。

レイチェル・カーソンの本には、「自然をすべてにわたってコントロールしようなどということは傲慢以外の何者でもない」と、締めくくられているそうです。有吉佐和子さん著作「複合汚染」の中では、この頃すでに全国で有機野菜栽培に取り組む農家の方々が紹介されていたそうです。

そんな時代の中、全国の農家をまわり有機野菜を販売していた神足さんは、農家の方々から、消費者の方は有機野菜を望んでいるのか?出荷したけど大丈夫かしら?野菜を売ったけどお金を支払ってくれるのかしら?と、心配されていたそうです。

毎週、待っていてくださる消費者の方がいる。仕事をはじめてから4年目に、しっかり土台をすえてやらないといけないなと思い、会社設立へと動いていったそうです。

この内容は、7月28日(土)エフエム世田谷で放送されました。


posted by 農業情報総合研究所 at 01:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 地方創生・地域連携 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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